映画「永遠の0」を鑑賞してきました。
この映画の魅力と、架空の人物ではありますが宮部久藏という戦闘機乗りの魅力を私なりに語ってみようと思います。

映像がすごい



当然、CGなのですが、空母”赤城”の描写などはすばらしいの一言。
ここまで再現できるんですね、今のCGって。

もちろん、細かいところは当時の写真や証言、CGに起こす時に想像したりというのもあるんでしょうが、本当に空母”赤城”が復活したのでは・・・と思わせるほど。

当然、零戦の描写もすばらしく、フォルムはもちろん、塗装のはげ方やエンジン音なども、重量感あふれる演出がされていました。

零戦のリアル感



昔見たパールハーバーっていう映画では、実際にセスナとかを改造した零戦だったため、形が明らかにおかしいものが多かったのですが、今やCG全盛。

零戦の美しいフォルムは完全に再現されていましたね。

また、油圧式の引き込み脚が、片方ずつ収納されるタイムラグなんかもちゃんと表現されていました。

キャストの演技力が絶妙



主人公の宮部久藏役、V6の岡田准一は・・・かっこよすぎだぜっ!

いや〜、岡田准一はこの手の役はぴったりはまりますね。
本当に、かっこいい!

それと井上真央、彼女はこの時代にぴったりの顔つきしてるからか、なぜか妙にリアル!(笑)

そして私が感動したのが、吹雪ジュンの演技力。
なぜか演技とは思えないというか、本当に伝わってくるんですよ。
上手く表現できないです。

出演場面はあまりなかったのに、なぜか吹雪ジュンが画面にいるだけで感動を覚えましたね。

永遠の0 全体の評価



零戦が好きな人にはちょっと物足りないほど、零戦そのものの魅力についてはあまり語られません。

しかし、お国のためなら命も惜しくない、が当たり前だったあの時代、それでも主人公宮部久藏のような考え方をしている人もたくさんいた、ということでしょう。

実際、”天皇陛下万歳!”と叫んで特攻に出かけた人なんてほとんどいなかった、と言われています。
みな、最後は自分の家族や恋人の名を叫びながら出撃していったんだと思います。

故坂井三郎氏も、同じような事を言われてましたね。

この「永遠の0」、おそらく作者の百田尚樹もいろんな有名な零戦パイロットの人(生き残った人たち)を参考にこの物語を書いたのではないでしょうか。

もちろん、創作した部分もあるでしょうが、犬死にはするな、生きてその後の日本を立て直すために働く事も立派な事だ、というのは、故坂井三郎氏も「大空のサムライ」ほかの著書でも書いてました。


「永遠の0」は、特に今の10代、20代の若い世代の人に見てもらいたい映画です。

同じくらいの年頃に、命をかけて戦って多くの若い命が大空に散り、そんな時代を経て今の平和な日本という国で暮らしている我々がいる、そんな事を今一度感謝することができるような、そんな映画です。

「時代が違うからね」という一言では片付けられない、そんな事を柄にもなく考えさせられる映画です。

映画の中でも言ってましたが、あと10年もすれば戦争経験者のほとんどがこの世に存在しなくなる。
その前に伝えられてよかったと。

それって、映画の中のいち台詞ではなく、この映画を通して戦争のばからしさ、悲惨さを今の世代に伝えようと形に残した、それが「永遠の0」という映画だと思いました。

くしくも、安倍政権は右よりの政策に傾きつつありますし、そういった事への警告をしたかったのかな、とも思います。

ぜひ、映画館の前の方の席で観て、零戦という飛行機の魅力や、兵士達の生き方、その家族の生き方なんかをいろいろと感じてほしいと思います。

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